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内申美人が高校1年次で「ガチで勉強ムリ」とならないために、夏休みにこれだけは復習するべき3つのこと

 

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インスタグラムで料理の写真を撮っていると、今年高校生になったばかりの親戚の女の子から「その歳でインストグラムとかって、女子ウケを狙っててキモい」と一刀両断されました。

 

「そういう目的じゃないから…」と声を絞り出したのですが、最後の「から」で裏声になり、恥ずかしさで一杯になった次第。

 

さて、その女の子に学校のことを聞くと、中学校の頃からの友達に加え、新しい知合いも出来たようで、部活も学校外の生活も楽しく、かなり充実している様子をアピールしていたので、1つだけ気になったことを聞いてみるとーー

 

「勉強はどう?」と水を向けると、「もう、勉強はガチでムリだから」と言い放ち、夏休みの宿題もレポートを除く課題については「答えを写して提出する!」と胸を張り、「それだと、夏休み明け試験とかでまったく解けなくて困るんじゃないの?」と聞くと、元気よく「それな!」とイマドキの言葉で答えるので、これからの高校3年間の勉強が他人事ながら心配にーー。

 

その子は公立中学校から公立高校に進学し、中学校3年生時の内申点がよかったタイプで、自分の実力よりも少し高い偏差値の学校に入ったとのことで、「周りが勉強できすぎてついていけない…」と勉強を諦めている様子。

 

今の仕事に転職する前、小中高校生の勉強に関わる仕事をしていたので、ここは先ほどの恥ずかしい思いを払拭して頼れるところを見せようと、「大丈夫! これだけ復習しておけば何とかなるよ!」とアドバイスをしました。

 

今回の記事は、「もうガチで勉強はムリ!」と主張する新高校生1年生のために夏休み中に最低これだけは復習しておきたいことをまとめました。

 

 

内申美人は高校の勉強についていけないことも


高校1年生の1学期で勉強につまずき、「もうムリ」となる生徒は一定数出てきてしまいます。


とくに、公立中学校→公立高校と進学した子のなかで、内申美人(学力以上に学校での評価が高い生徒)と呼ばれる生徒が「中学校の内申点」の高さをアドバンテージに受験を突破していたり、内申点がメインで入学が決まる推薦入試を利用していると、高校の勉強をするための実力が備わっていないために、どうしても周りについていけないということが起こるのです。

 

 

高校生活のなかでもっとも時間を費やすのは授業


早い段階で高校の勉強に見切りをつけてしまうと、生活の多くを占める授業がつまらなくなり、休み時間や部活、放課後だけが楽しいという状況になりがちです。
つまらないのですから、授業に身が入るはずもなく、ただただ授業の時間を浪費してしまうこともあり得ます。


もちろん、高校生活は勉強がすべてとは言いませんが、それだけの時間を別のことに使うのはもったいないことです。

 

 

高校になって勉強が難しくなる理由


生徒が中学校に較べて高校の勉強を難しく感じる原因は、それぞれの科目の専門性が高まるのと同時に、内容の抽象化が挙げられます。


説明の仕方や学習の方法が中学校よりも抽象的になるため、内容を理解するためのとっかかりがつかめずに、「もうムリ」となってしまうのです。

 

 

抽象的なものを理解する力は時間がかかる


抽象的なものを理解するのには、どうしても精神的な成熟が必要になります。大人としての知的活動を生活の中で取り入れていたり、自分と他者との価値観や考え方が違うのだ、と客観的に判断できる力がそこでは問われてしまうのですが、こうした成熟は時間がかかるものです。


もちろん、それらが高校入学時に自然と形成されている生徒もいますし、まだ成熟していない子もいます。


まだ成熟途中の生徒にはより具象的なものに近づけて勉強をする必要が出てくるのです。

 

 

でも、そんな時間がない…


そんなことを言っても悠長に待っていられない、という声ももっともなので、まずは対処療法で最低限「ここだけは抑える」ことをポイントに各科目を復習しましょう。

 

 

高校でつまずきやすい3科目


高校でつまずきやすい科目は数学、英語、古文の3科目です。


とくに、順列や組み合わせなどの新しい考え方を学ぶ数A、SVOCという文型からスタートする英語、中学ではまったく学習しない古典文法はもっともつまずきやすい分野です。


それでは各科目をそれぞれ見ていきましょう。

 

数学で必ず復習する部分


高校数学は数Iと数Aに分かれるので、それぞれ復習すべき事柄を挙げます。

 

□ 数I
多くの学校では二次関数の最大・最小まで学習が進んでいるはずです。
2学期のことを考えても中学校で習った「式の展開」と「因数分解」、高校で習う「平方完成」の計算を完璧にできるようにしましょう。
とくに因数分解はこの先何度も登場するので、ここだけはできるようにしておかないとピンチの連続になります。
上記であげたように、大切なのは計算だけはできるようにしておくこと。

 

□ 数A
順列Pと組合わせCの計算方法と前記2つのもっとも易しい例題のみ復習しましょう。
順列と組合わせは、この後2学期で習ういろいろな確率の単元が過ぎれば、この後は登場しません。
数Aはこの後、図形を中心に習うので1学期よりは具象的な単元になります。図形に入ったら、1学期のことは忘れて、小学校・中学校で習った三角形や円などを思い出しながら心機一転勉強に取り組みましょう。

 

 

英語で必ず復習する事柄


英語はとにかく「文型」です。
SVOCが分からないと、この先の英文法を含めた英語の勉強がつらくなります。理由は、先生が教えるときにはすべて文型を基にしますし、自主学習で何か市販の参考書を手にしたとしても、解説は文型が中心になってしまうからです。
また、SVOCを理解するために「品詞」も必ず復習しましょう。

 

古文で必ず復習する事柄


まずは中学校で習った「現代国語の文法」=品詞を復習しましょう。
品詞がわかっていないと古典文法はまったく手がつきません。

 

それぞれの科目の復習方法

数学I・A
学校で配布されている副教材(問題集)のA問題(易しい問題)のみ取り組みます。
取り組む箇所は下記のものです。
・式の展開
・因数分解
・平方完成
・順列
・組合わせ
順列と組合わせに関しては、PとCの計算と、教科書に載っている例題と同じ問題のみを解いて下さい。
また、もし問題が分からなければ、すぐに回答を見て解説を全て覚えること。そして、覚えるまで何回も同じ問題を解きましょう。

 

英語
SVOCと品詞について書かれている教科書をよく読み、副教材で問題集がある場合は文型のところだけをきちんと解くこと。
それでも理解できない場合は書店で市販の参考書を実際に手にとって読んでみて、「これなら文型を理解できそう!」と思えるものを購入して勉強しましょう。

 

古文
まずは、中学校1〜3年生の国語の教科書を引っ張り出して、文法の箇所を復習すること。
できれば中学時代のワークの文法の問題を解いて、品詞について理解を深めましょう。
現代国語の品詞が分かっていないと、古文も理解できません。

 

 

まとめ


おそらく、夏休み明けテストで少しでも点数が取れれば、勉強に対する自信がいくらか回復します。
「できない!」とか「ムリ!」と言っていても何も変わらないので、まずは手にシャーペンをもって紙に書くことが大切です。
たとえ分からなくても、解説を書き写したり、教科書を書き写したりしているうちに少しずつ頭に入ってきます。

あなたが真剣に勉強している姿を見れば、家族や学校の先生も「何とかしてあげたい」という気持ちになるはずです。
そうすれば、あなたの味方も周りに現れ、必ずプラスの方向へと向かいます。

 

あなたにとっての高校生活がより充実したものになりますようにーー