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夏休み中、私立中学校受験に不安をもたれたらーー夏以降の受験におけるNG行動

 

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お盆休みに実家に帰省した同級生(アラフォーの既婚男性)から相談を持ちかけらました。

 

今までまともな社会人らしいことをしてこなかったので、同級生から「相談」という単語が発せられた時には、頼られている嬉しさから思わず前のめりになってしまったものです。

そんなこちらの心持ちなどはつゆ知らず、彼の口から出てきた相談事というのは、「長女が今年私立中学校を受験するのだけれど、なかなか成績が上がらなくて、妻がナーバスになっている」とのこと。

 

前職で中学、高校、大学受験に関する仕事をしていたので、「何かアドバイスをもらえるのではないか」と彼は考えたようなのですが、そのお嬢様にも奥様とも面談したことがなく、具体的な現在の偏差値と志望校についても分からなかったので、あくまで今までの経験から言える一般的なアドバイスに留まるものになりました。

 

夏は受験勉強の天王山などと言われますが、彼と同じように私立中学受験に不安をお持ちのご父兄に向けて、その時に話した、受験に向けて夏以降にしてはいけないNG行動をメモとしてまとめてみた次第。

 

 

夏休み中、私立中学校受験に不安をもたれたらーー夏以降の受験におけるNG行動

今年度に私立中学校受験を控えているお子様をもつご両親としては、「夏は受験の天王山」という単語をよく耳にするはずです。

 

同じように塾(または家庭教師)へ子供を通わせているお母さんが顔を合わせれば、「受験で夏休みの勉強は大切と言うけれど、ウチの子は…」とか、「どこどこさんのお子さんは…」と言った話で盛り上がってしまうことも。

 

小学校はまとまった勉強時間の確保される場所なので、そこから離れて家庭学習(塾なども含む)を計画的に進めなければならない夏休み期間は、受験生にとってもそのご家族にとっても大切なものとなります。

 

とは言え、不安に苛まれて、お子様を混乱させるような過度なプレッシャーを与えることは、これまで積み上げてきた学習を台無しにしてしまうことになりかねません。

そのために、「子供の偏差値がなかなか上がらなくて…」、「子供が受験勉強に本腰を入れているように見えない…」と言った不安をもつご両親にとって、この夏以降に「してはいけないNG行動」を3つ挙げますので、参考にしてみて下さい。

 


1. 通っている塾をコロコロと変えないこと

成績の上がらないお子様に不安をもつのは親としてごく当たり前のことです。ただし、勉強方法に不満をもたれたとしても、すぐに塾を変えるのはNGです。
まずは、必ず塾の責任者か担当の先生と連絡を取り、今後についての勉強方法を話し合う場を設けて下さい。
実際に授業を担当している先生がお子様の現状を最も理解している人ですから、その方の意見を聞き、こちらの希望を伝え、「どのようにすれば良いのか?」を話し合うことが大切です。
話し合いの場をもてない、あるいはどうしても塾の方針に疑問がある方は退塾という選択肢もありますが、それでも夏以降に塾を2つ以上変えるのはNGです。


2. 塾+個別の家庭教師はNG

私立中学受験は、高校受験や大学受験よりも「ご家族と塾との信頼関係」がもっとも必要になります。お子様が一人で勉強をして成果を上げるのはとくに難しく、専門の先生のレクチャーが不可欠です。
また専門性が高い(とくに算数の教え方)ために、塾+家庭教師のように教える人が2人いる状態はNGとなります。少しでもお子様の勉強時間を増やしたいと思う気持ちは分かりますが、ほとんどの場合、効果が出ません。
(家庭教師そのものを否定しているのではなく、教える人が2人いる状態がNGということです。中学受験専門の家庭教師に学習プランを一任している場合は問題ありません)


3. 難易度の高い問題ばかりに取り組む

難関校と呼ばれるような中学校を受験するような親御さんは、夏のこの時期から慌てて難易度の高い問題に取り組ませようと、「難関校のために集中特訓」のような講座にお子様を参加させようとしますが、塾が組んだ学習プランに沿ったもの(年単位のカリキュラムの一環として前から組まれているもの)を除き、これもNGです。
例えば、大手の模試などで受験者の正答率が5%を下回るような問題をこの時期に集中して勉強するのはリスクの高い行動です。
とくに、国語と数学のような垂直科目(日々の学習の積み上げが実力に反映する科目)は難易度の高い問題ばかりに取り組ませるよりも、基礎的なところからしっかりと確認し、段階を上げていく勉強が1番と言えます。
満点を取れなければ合格できない学校などは1つもありません。多くの人が正答できない問題に取り組むよりも、正答率が30%以上の問題を1つずつ確実に理解することの方がお子様を混乱させずに合格へと導く近道です。

 

 

以上、NG行動を3つ挙げました。
もちろん、それぞれのご家庭でさまざまな状況があるので、一概にこれがすべてNGとは言い切れませんが、上記の行動はリスクがより高まります。
まず、焦ったり不安になった場合には必ず専門家に相談することが望ましい行動です。