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中学受験に失敗したら、子供はショックを引きずってしまうのか?

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中学受験で志望校に合格できなかったりすると、12歳の子供にとって大きなショックを受けたりしないかしら?

 

授業料のかからない公立の中高一貫校が増えたことで、中学受験の選択肢が広がってきました。

 

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 今までは「学費の高い私立には…」と中学受験を敬遠していた家庭でも「公立なら力試しに受けさせてみようかしら?」と考えが変化してきています。今までよりも中学受験の敷居が低くなっている理由は2つあって、

 

1. 公立の中高一貫校は学費がかからないこと

 

2. 公立の中高一貫校の入試問題は、私立中学の問題と異なり、小学校で習う勉強から大きく逸脱した問題が出題されないこと

 

 公立の中高一貫校を受験する場合、受験をする上で「必ずしも子供を塾に通わせないと合格できないわけではない」ことから、塾の費用なども抑えられるのが大きなメリットです。

 

中学受験にも選択の幅ができたことで、お父さんやお母さんにとってはその分だけ悩みも増えています。

 

どんな学校が子供にとってはベストなのだろう?

受験に落ちたら、うちの子はショックを受けないかしら?

 

そのような不安をもっていると、ついつい中学受験をするかどうか踏ん切りがつかなくなってしまいますよね。

 

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中学受験はリスクがまったくないわけではありません。例えば、志望校に合格できなかったために、子供が失敗した気持ちをその後も引きずってしまったり…。でも、そうしたリスクは中学受験に限らず、高校や大学の受験、そしてその先に待ち受ける就職活動にもつきまとうものです。

 

12歳の子供に挫折や失敗を経験させたくないというお母さんやお父さんの気持ちもよくわかります。その失敗の経験を子供たちは乗り越えることができないのでしょうか?

 

小学6年生の子供って、そんなに弱い存在なのでしょうか?

 

12歳の子供にとっての受験勉強

子供が中学受験をする上で、お母さんやお父さんは「子供が受験勉強に耐えられるのか?」とか「受験に失敗した経験を乗り越えられるのか?」が気になるのではないでしょうか。

 

とくにお母さんやお父さん自身が中学受験の経験がないと、右も左も分からずにならさらそうした不安をもってしまうのも当然です。

 

12歳はまだ子供?

男の子と女の子という性差もありますが、12歳の子供の身体的・精神的な成長はそれぞれ個人差が生じます。一般的に、女の子の方が男の子よりも成長が早く、小学生の間の男の子はより子供っぽい言動が目立ちます。男の子は、

 

・自分と他の人とが違うものだという認識が低い

 

・客観的にものごとを捉える力が小学生の間は十分に育っていない

 

女の子は子供の頃から「おままごと」のような社会性のある遊びが大好きです。これは「他の人がどのような気持ちになっているか?」や「相手がどのように考えているのか?」を感じ取る力を育てます。反対に男の子は相手の気持ちになって考えたりすることが苦手で、どうしても「自分中心」になってしまい、そのことが「子供っぽさ」の原因となっています。

 

ただし、男の子も「自分と他の人とは考え方や感じ方が違うのだ」ときちんと認識するようになれば、女の子と同じように客観的にものごとを捉えることができるようになります。私たちが思っている以上に、子供の順応力や吸収力は高いのです。

 

中学受験は客観的にものを捉える力を育てる

中学受験のメリットのひとつとして、子供が客観的にものごとを捉えられるようになることが挙げられます。これは国語の勉強が大きな影響を与えているのですが、

 

・さまざまな時代や地域の物語を読むことで、自己と他者の違いに触れることができる

 

・物語文の問題を解くことで、登場人物の複雑な感情を理解し、自分とは違う考え方や感じ方を知ることができる

 

・抽象的な言葉で書かれた説明(論説)文に数多く触れることで、客観的な考え方を身につけることができる

 

このような勉強を経験することで、客観的にものごとを捉える力が身につき、そして、子供の精神的な成熟度を高めることにつながっていきます。

 

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精神的に成長することで失敗を乗り越えられるようになる

失敗や挫折は誰しもがいつかは味わうものです。それが「いつ」なのかは私たちが完全にコントロールできることではありません。ただ、精神的に成長することによって失敗や挫折を乗り越えることができるのです。

 

中学受験は、子供の精神的な成長を促すにはもってこいと言えるものです。

 

中学受験の失敗は人生の失敗ではない

中学受験に失敗したからと言って、その時点でその子の人生が失敗したわけではありません。大切なことは、失敗を糧にして、高校や大学受験だけではなく生活全般にその経験を活かすことです。

 

中学受験が終わったとしても、その子にとっては、「そして、人生は続く」のですから。

 

ショックを引きずる子供は少ない

中学受験で志望校に合格できなかった場合には、2つの選択肢があります。

 

・滑り止めの私立(国立)中学校に通う

 

・公立の中学校に通う

 

どちらに進むにせよ、中学受験で培った「国語」、「算数」、「社会」、「理科」の勉強は大きなアドバンテージになります。失敗を受け止めて、次の新しい環境に飛び込めば、多くの子供はショックを引きずることはありません。

 

もし、公立中学校に進学することになれば、国・英・数・理・社の主要5科目については、中学受験の経験がたっぷりと活かされます。

 

むしろ、気をつけることは…

気をつけることは、お母さんやお父さんが受験に失敗した子供に対して、その過程や努力を褒めてあげなかったり、腫れものに触るような態度をとってしまったりすることです。子供は敏感ですから、自然な振る舞いではないと分かったら、精神的なストレスを受けてしまいます。それが結果として、中学校の勉強に身が入らない原因になるかもしれません。

 

子供の立場からすれば、努力を認められないのであれば、勉強そのものに嫌気がさします。

 

まとめ

 人生のなかで、誰もが挫折や失敗をどこかで経験をするはずです。もちろん、それは勉強にかぎらず、仕事やスポーツや恋愛やその他もろもろで…

 

12歳は多感な時期ですが、この時期に「勉強というカテゴリーの中だけの失敗」を経験したとしても、家族や友だちやその他の周りの環境によって、失敗をバネに大きく羽ばたけるはずです。

 

あなたにとって、中学受験が今後の人生のなかで素晴らしい経験のひとつになりますようにーー