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がん保険の見直しをするときに気をつけることは?

 

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 現在の医療技術は日進月歩なので、入っているがん保険は新しい技術に対応しているのかしら?

 

がんに罹ったら仕事や生活のことはどうしよう…?

 

そうした万が一のときに備えて入った保険が、今のがん治療に対応したものでなかったら、誰しもショックを受けてしまいます。

 

まして、今まで払った保険料のことを考えると損をした気分になるかもしれません。でもその前に、現在加入しているがん保険の保障内容がどのようなものか覚えているでしょうか?

ぱっと保険の保障内容を答えることができる人は少ないはずです。

 

もし、自分の入っている保険を見直そうと考えているのなら、まず、現在の保障の内容を確認することが必要です。しっかりとした保障に入っているのであれば、安心して今の保険を続けられますし、見直しの必要はありません。

 

まずは保険証券を確認してみましょう。

 

がん保険の保障内容に目を通す前に

保障の内容に目を通す前にひとつだけ確認することがあります。

 

・貯蓄性があるもの(解約返戻金があるもの)

・掛け捨てのもの

  

医療保険やがん保険は掛け捨てのものが大きなシェアを占めます。ただ、貯蓄が好きな日本人に合わせて、がん保険にも「解約返戻金」のあるタイプのものが販売されているので、どちらのタイプの保険に入っているのかはきちんと知っておく必要があります。

 

どちらのタイプか知らないで今の保険を見直すと、損をしてしまう場合もあり得るので、注意しなくてはいけません。

 

貯蓄性のあるがん保険のデメリット

デメリット

貯蓄性のある保険は、支払った保険料のなかで保険会社が積立金として運用し、解約をしたときに契約者へお金が返戻される仕組みになっています。

 

ただし、お金が返戻されるのは解約をしたときだけです。それではがん保険を解約するときはどんなときでしょうか?

 

70代や80代になったときに、「もうがん保険はいらないかな」と考えて解約をしますか? がんに罹るリスクは高齢になったからといって下がる訳ではありません。そのため、解約してしまえば返戻金は給付されますが、その代わりに保障も手放してしまうことになります。

 

デメリットは

 

1. 掛け捨てに較べて保険料がかなり割高になる

2. 解約返戻金を貯めても解約ができない(保障を残すために解約はできない)

  

また、貯蓄性のある保険は加入してから10年以上経過していないと、支払った保険料>解約返戻金となるので、見直すときには元本が割れることも想定しないといけません。

 

それでは、次に、がん保険の証券の保障内容をくわしく見ていきましょう。

 

がん保険の保障内容は大きく分けて5つ

証券のなかに保障内容が書いてあるので、まずは次の5つのうちに当てはまるものがあるかどうか探しましょう。

 

1. がん診断給付

2. 手術給付

3. 入院給付

4. 抗がん剤治療給付

5. 放射線治療給付

  

がん診断給付

がんと医師から診断された時点で給付金が支払われる保障です。やはり、多くの人はがんに罹ったと知ったときにもっとも大きなショックを受けます。

 

家族のこと

生活のこと

仕事のこと

 

医師から「がんです」と告げられたら真っ先に上記のことが頭に浮かぶはずです。そのため、まとまったお金がそのときに給付されることは、がんと告げられた患者にとっては精神的なよりどころになります。

 

がん診断給付金は、契約をしたときに金額を設定することができるので、いくらの保障になっているのかも確認しましょう。

 

手術給付

がんの手術をしたときに給付金が支払われます。手術は切除可能ながんであれば完治の可能性が高い療法です。保険によって手術の給付金額は異なるので、確認しておきましょう。

 

入院給付

手術だけではなく、抗がん剤や放射線治療をする際にも入院をすることがあります。例えば、点滴による抗がん剤治療(経口薬を除くもの)などでは一週間程の入院が必要な場合があります。ただし、最近では入院日数を減らす病院が増えているため、医療保険と重複しているなら、1日にどれくらいの給付が必要かを考えてみましょう。

 

抗がん剤治療

抗がん剤治療は経口薬を服用するものから点滴を使って体内に薬剤を注入するものまで、がんの種類やその人に合った治療法が選ばれます。

 

たいていの抗がん剤治療の保障は、治療を受けたことで給付金が支払われるものが多く、その場合、たとえ入院がともなわなくても給付の対象になります。

 

新しいがん保険であれば入院をともなわなくとも支払いの対象になるので、金額だけではなく通院治療でも給付がされるのかを確認してみましょう。

 

放射線治療給付

放射線の治療を受けたことで給付金が支払われます。抗がん剤治療と同じように、入院をともなわなくとも支払いの対象になることがあります。どのような場合に給付がされるのかを確認しましょう。

 

新しいがん保険は…

上記の保障内容を確認してみて、がんの備えとして不足するものがあれば見直しを考えてもよいかもしれません。

 

一般的に、がんの治療においても「入院」の日数は減ってきているのが現状です。現在では手術、抗がん剤、放射線を複合して治療することが多いので、それらの保障が充実しているとがんの備えとして安心できるものになります。

 

もし、今加入している保険の保障が手術と入院だけであるならば、見直しの必要性は高いと言えるでしょう。

 

保険はそれぞれの人にとってぴったりのものを選びましょう

とは言え、どのような保障が重要なのかはその人のリスクに対する考え方によって異なります。そのため、がんに罹ったときにどのようなライフスタイルを望むのかで、保険の内容も検討しなければなりません。

 

twice-toldtails.hatenablog.jp

 

保険に加入するときに、「この保険が正解!」などということはないのです。もし、保険料が高い割に保障内容が物足りないものだったとしても、加入した人が気に入っている、あるいは納得してその保険を選んでいるのであれば、見直しの必要もありませんし、他人がとやかく言うことではありません。

 

ファッションと同じように、それがいいものかどうかは周りの人が判断するのではなく、その人がどのようなものを望んでいるのかによるのです。

 

ぴったりの保険に入っていたら 

それぞれの人にとって、保険料も保障内容も気に入っているものであれば、見直しの必要性はありません。むしろ、契約する年齢が上がることによって、一般的に保険料は高くなるので、ムリに新しい保険に入る必要性はないのです。

 

まとめ

がん保険を見直したいと考えたとしても、まずすべきことは「今の保険の内容を確認すること」です。そこで初めて新しい保険に入るかどうかの判断ができます。

 

医療技術は常に進歩しているのですから、新しい保険はそれだけ昔のものよりも保障の範囲は広くなっています。だからと言って、「あなた」にとって見直すことがベストなのかは別の問題です。

 

あなたにとって、ぴったりながん保険が見つかりますようにーー